動物の気持ちになって天王寺動物園を楽しんだ話

chimpanzee
三月の中旬、冬も終わりまだ桜も咲いていないこの時期、恋人とのデートプランを考えるのは一苦労なんじゃないでしょうか?

かくいう私もそのひとりで恋人とデートプランを考える時、いつも良い案が出ずにお互いに困るなんて事も多々。
観光や遊びに行く所が浮かばなければ一日家でごろごろ、なんて事も。
大切な人と家でまったり過ごす時間ももちろん大事だけど、せっかくだからどこかへ遊びに行きたい!
そんな事を思っていた時、恋人が提案してきたのは大阪は天王寺にある”天王寺動物園”へ行こうとの事でした。
天王寺動物園は天王寺駅前の高層ビル群の中にあり、そこまで大きくない動物園です。
以前にも恋人と一緒に行った事があるのですが、まぁ良くも悪くも市内にある動物園だから、こんなものかな…。といった印象です。
私はあまり動物園が得意ではなく(動物たちが檻に閉じ込められている感じや臭いが)、乗り気ではなかったのですが恋人に押し切られる形で行きました。

園内に入って少し歩くと園内マップがあり、順に見ていると、猿と書かれた表示と類人猿書かれた表示があり、恋人と「猿と類人猿って何が違うんだろう?どっちもおさるさんじゃないの?」「きっとただの猿とチンパンジーの違いみたいな感じじゃないかな? モンキーとエイプの違い、みたいな」なんて事を話しながら猿と類人猿を見に行きました。

猿の檻の前に行くと、~テナガザルや~オマキザルみたいに、全部名前の後ろにサルがついていてわかりやすかったです。
猿の檻は丁度エサの時間だったらしく、順番に見ているとエサを察知した猿たちが一斉にウキーッウキーッと興奮しはじめました。
ちょっと怖かったのですが、恋人が冷静に「やはりサルだな、本能に忠実だ」とか言い出してつい噴き出してしまいました。

その後、類人猿がいる所に行くと、そこにはやはりチンパンジーがいて、猿のように檻ではなく放し飼い(?)されていました。
猿のように落ち着きなく歩きまわる事もなく、木のアスレチックの上で静かにくつろいでいて、飼育員さんがエサを置きにきても、ゆっくりと近づいて冷静に食べていました。
その時、遠くの猿の檻からはまだキーキーッと叫び声が聞こえていました。
すると私の横にいた彼氏がいきなり、「バカめ、だから貴様らは猿から進化できぬのだ。進化を忘れた下等な生物め。エサが来ても私はただ待つ。ただ座して待つのみよ。これがモンキーとエイプの違いだ!」と、チンパンジーになりきって話し出しました。

それを聞いた瞬間、私は周りに人がいるにも関わらず大笑いしてしまいました。
「人間がよく見ておけ、これがもんきーとエイプの違いだ!」と恋人がやたら強調するのが面白くて面白くて。

それから園内を回りながら、恋人は逐一動物になりきって話し出してすごく面白かったです。

オオカミを見ていて、私が「オオカミって吠えないのかなぁ?」って言うと、恋人はオオカミになりきり、「吠えるおもてるやろ?そやねん、俺も思っててん、お母ちゃんのお腹から出るまではな。だけど出てみてわかった、オオカミっておもてるほど吠えへん」とか言い出してもう笑い死ぬかと思いました。そうして動物の気持ちになりながら、動物の声を聞きながら(恋人の妄想)、天王寺動物園を満喫しました。

これまで動物園は少し苦手で避けていたのですが、この事がきっかけでまた違った視点で動物園を見る事ができました。
こんなに動物園を楽しんだのは初めてで、とっても面白かったです。

このブログを読んで少しでも興味を持った方がおられたら、ぜひ動物たちの気持ちになって動物園を楽しんでみてはどうでしょうか?
きっと、とっても楽しいと思いますよ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です