カモミールの香りに包まれて

chamomile

昨年、十月に公開した映画にすっかり影響を受けてしまった私は、それ以来カモミールを求めて、家の中に色んな物を取り入れました。

元々香りとしては好みのものだったので、以前から愛用していたものもありますが、今では柔軟仕上げ剤、消臭剤、芳香剤、食器用洗剤、ボディクリーム、入浴剤など、手軽に購入できるものはあっという間にカモミールの香りに染まってしまいました。

コーヒー好きの私がハーブティーを飲むことも増えました。
近くのスーパーにはカモミールのティーバッグが売っておらず、あちこち探し回ったのは言うまでもありません。

ここまで、散々カモミールを取り入れたものの、私、実際のカモミールを見たのは一度だけなのです。たまたま訪れた場所で一輪挿しに挿してあったのを見かけた程度でした。そこに居合わせた方にカモミールだと教えて頂き、私の頭の中のカモミールの香りが目の前のその花だと一致したはずだったのですが、その時の香りは正直覚えていません。

よく、林檎のように甘い香りがすると言われますが、どんなに記憶を辿ってもその時の事を思い出すことが出来ないのです。

映画公開から一ヶ月程経ったある日。
十年程お付き合いのある友人に久々に食事に来ないかと誘われました。
自宅で、時々食事をご馳走してくれる、とても料理上手な方で、その時も美味しい窯焼きピザを頂きました。

その食事の最中、今カモミールにハマっていると零したところから話は急展開することになりました。

その友人は植物も大好きで、いつ伺っても庭には何かしらお花が咲いています。その庭に出て見せて貰ったのはまだ小さいカモミールの芽でした。

「持って帰って、自宅で育ててみてはどう?」

突然の提案に動揺しましたが、偶然にも、庭の植木鉢に空きが出来て何も植える物が無かったので、言われるままにまだ1センチ程の小さな苗を大切に持ち帰ることにしました。
あれから数か月。雪が積もるような寒さの中、少しずつ成長しているカモミールはとても愛しいです。頂いた5つの苗が、1つも枯れず、10センチ程になりました。

友人は、苗を分けてくれた後、手作りのカモミールティーをご馳走してくれました。
何も言わず、そっと出してくれた友人の優しさに感動。
自分で育てた花でハーブティーが作れるなんて。私にそんなバイタリティーは無いので、そこにまた感動です。

しかしながら、あまりにその映画が好きすぎて、はしゃぎ過ぎてしまったかしらと少し後悔もしながら・・・。カップに口を付けました。

今年の春は桜が舞い散る頃に、あの小さな白い花が見られると今から楽しみにしています。
今までにない、もう一つの春の顔を期待して・・・。

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