数少ない引っ越しの思い出。

私の直近の引っ越しといえば4年程前で、実家を出て彼と一緒に住む為でした。あまり引っ越し経験が無かった私はこの話が出てからとにかく浮足立っていましたが、いきなり始めの物件探しからつまづきました。

予算の範囲内でお互いの希望条件を兼ね備えた所というとやはりそう多くは無いのですが、探し始めてから契約までに3か月程かかったと思います。物件を見に行くのも初めのうちは“ここに住んだらあっちの部屋に〇〇を置いて~”等と考えるのも楽しかったのですが、回数が増えるとだんだんおっくうになってきます。私も彼も物件巡りに疲れて来た頃、ようやく今の我が家を見に来る事に。

私の正直な感想は“可も無く不可も無く”といった感じだったのですが、彼はとにかく早く決めてしまいたかったのか乗り気でした。条件は満たしていたし不満も見つからなかったので契約する事に。

そしてとうとう引っ越しですが、私の実家はそれ程離れていないので家族と離れる寂しさ等はありませんでした。それは彼も同様だったみたいです。私達は業者さんには頼らず自力で荷物を運びこむ事にしました。大きな家具・家電は新しく買い揃える事にして、実家から必要な物だけを持ち込みました。

私は衣類やギター(弾けないけど友達にもらった)、本類や細かい物ぐらいで残りは後々処分しました。それに比べて多趣味な彼の荷物が多い事!立派な押入れは9割彼の物でいっぱいになってしまった程です。まあ彼には車があるので、空いた時間にせっせと運んでいました。

あとは休日に二人で家具・家電を見に行ったのですが、引っ越しで一番楽しかったのはこの時ではないでしょうか。二人で色々なお店を回って、ああでもないこうでもないと言い合いながら新生活に向けて色々揃っていくのも嬉しかったです。引っ越し初日なんかはガスコンロも電子レンジもテーブルすらも無かったので、キッチンの床に直に座り段ボールを机代わりにして買ってきたご飯を食べました。

なので買い揃えて行く途中は品物が届く度にいちいち喜んで、それもまた楽しい良い思い出です。初見ではそこまで乗り気で無かった私ですが、4年経った今では彼以上にこの家を気に入っています。住んでみるまで気が付かなかったのですが、空気や環境がとても良いのです。朝になると野生の鶯がホーホケキョと聞かせてくれるなんて、思ってもいませんでした。紹介してくれた仲介業者さんも、そんな事までは知らないでしょうし。以上が私の引っ越し経験です。当分引っ越しは無いかなと思います。

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