炊きたてのホカホカご飯に、漬物、そして温かいお味噌汁。疲れていてもホッと一息つける、私には最高の食卓です。
ですが最近、この食卓に由々しき事態が起きています。
お味噌汁が塩辛いのです。勿論、塩を入れたとか言う問題ではありません。
問題は、お味噌。
いつも買ってきて使っているお味噌が、どうも塩辛く感じてきました。
毎日のようにお味噌汁は飲みますし、料理にだって使います。なのに肝心の味噌が口に合わない!もう、死活問題です。
美味しいお味噌、何かないかなぁ?と、調べていると「うちのお味噌は自家製です。」の文字。
なんと、お家でお味噌を作ってしまうとは驚きです。
目から鱗が落ちました。
確かに昔は各家庭毎にお味噌を作っていた地域だってある位なのだから、今の便利グッズの増えた家庭で作れない訳がないですよね。
興味津々で読んでいくと、好みの味に調整出来て、防腐剤等の添加物も心配ない。
加熱殺菌もされていないから麹酵母も生きていて酵素もいっぱい。乳酸菌などの微生物も生きたまま含まれているとか。
好きな味に出来る上に、お腹にもいい。安心して食べられる。もう良いことずくめ。
上手いですね、作ってみたい意欲をグイグイ刺激してきます。
そして、トドメが作る工程です。
- 大豆を洗って水で戻す
- 大豆を柔らかく茹でて潰す
- 麹と塩を混ぜる
- 容器に詰めて半年から一年弱、冷暗所で放置(もとい、発酵させる)
以上。
シンプル過ぎる。と言うかほとんど放ったらかしで出来てしまう。
これなら食事の支度にキッチンに立った時についでに作業すればいいので、作ってしまう事にしました。
何件かのレシピを見比べて好みに合いそうな甘口の田舎味噌のレシピを参考に材料を買いに行きます。
大豆と麹とあら塩なので、こだわるならネットショップや、地元野菜などの多い道の駅、昔ながらの商店街なんかでも揃うんじゃないでしょうか。
今回は初めてなので失敗してもダメージの少ないよう、お手軽にスーパーで揃えました。
大豆を戻すのは半日くらい掛かかります。
夜、寝る前に圧力鍋に大豆と水を入れておいて、起きてから茹でます。
麹と塩を用意して、潰した茹で大豆と混ぜて拳くらいの大きさに丸めます。この丸めたものを味噌玉と言うそうです。
後は焼酎で拭いたタッパーに詰めていくのですが、これが一番楽しかったです。
空気を抜くためなのですが、作った味噌玉をスパーン!と、タッパーに投げ込みます。ストレス解消にはもってこいでした。
全部入れたら、平らにならした表面に軽く塩をふってラップをぴったりかけて蓋にします。
ホコリ防止に新聞紙で覆って作業はおしまいです。半年後の解禁が今から楽しみです。