アメリカのFOXで放送された大人気ドラマであるプリズンブレイク。
シーズン1は、頭脳明晰な建築設計士であるマイケル・スコフィールドが銀行強盗を犯す所からスタートする。
何不自由なく暮らすマイケルが銀行強盗を犯し自ら犯罪者となるには理由があった。
副大統領の弟を暗殺した容疑で逮捕され、フォックスリバー刑務所に収監されている実の兄であるリンカーン・バローズの救出の為であった。
リンカーンは政府の陰謀により、無罪の罪を着せられ死刑判決を受けていた。
銀行強盗を犯し逮捕されたマイケルは、計画通りに兄と同じ刑務所に収監される。
そして、フォックスリバーからの脱出計画を着々と遂行させていく。
まず、マイケルはフォックスリバーへと潜入する前に、刑務所の設計図をタトゥーにして彼の全身に掘るという行動を実行する。
この刑務所はマイケルが設計にも携わった場所でもあった。
自身の身体に脱出への地図を刻み込んだマイケルは、まず刑務所で同部屋であったスクレを脱獄の仲間に誘う。
脱出ルートの出発地点は、マイケルが収監されている部屋にある洗面台の裏であった。
そこを掘り進めるにはスクレの協力は必要不可欠であった。
続いて、マイケルは同じ刑務所に収監されていたマフィアのボスである、ジョン・アブルッチを仲間にしようと行動に移る。
彼を仲間に入れておくにも理由があった。
それは脱出した後に必要となるものを彼は手配できるからである。
マイケルは刑務所から脱獄した後、飛行機での逃走を画策していた。その飛行機の手配ができる男こそ、裏社会に協力なコネクションを持つジョンであった。
お互いに信用できない二人であったが、ジョンは脱獄計画に乗る事を決め、マイケルの仲間となる。
脱獄のメンバーが揃った頃、マイケルの計画を止めようとする男が現れる。
政府に仕えていたシークレットサービスの捜査官であるケラーマンである。
ここで一つの事実が発覚する。政府はどうしても譲れないある理由で、リンカーンの死刑執行を完遂させなくてはいけなかったのである。
そこには、ある陰謀があった。
全てを指揮していたのは、実の弟を殺害された副大統領であった。
彼女は自らが大統領になる為に莫大な支援金を必要としており、その援助を得る為に実の弟が殺害されるという架空のストーリーを仕立て上げていた。
実際には、副大統領の弟は生きており、リンカーンはその架空の殺人事件の犯人に指名されていたのだ。
この陰謀を完遂させるのは、政府にとってはマイケルの存在は邪魔であった。
マイケルの脱出計画を食い止める為に、ケラーマンはマイケルの他刑務所への移送を画策する。
しかし、刑務所長であるホープはマイケルの移送を拒否する。
何とか移送を免れたマイケルであるが、ここでもう一つ問題が発生する。
同じ刑務所に収監されていたティーバッグに抜け道を発見されてしまうのだ。
渋々、ティーバッグを脱獄仲間に加えるマイケル。
ティーバッグの参加に伴い、当初の計画には考えていなかったメンバーを他にも数人加え、マイケルは着々と刑務所の外へと通ずる脱出ルートの確保を進めていく。
そして、ようやく脱出への道が出来上がり、マイケル達一行は深夜に脱獄を遂行させる。
刑務所の担当医であったサラ・タンクレディの協力もあり、マイケル達は奇跡的に刑務所の外へと脱出を成功させる。
しかし、ここで事前に手配をしておいた飛行機に乗れないというトラブルが起こる。
保安官や刑務官の追っ手が差し迫る緊迫な状況の中、逃げ回るマイケル達。
その後はシーズン2に続くという所でストーリーは終わる。
とにかく、脱獄もののドラマとしては、これ以上ない緊張感で観る者を虜にするプリズンブレイク。
綿密に計画されたマイケルの脱獄計画、そしてそれを邪魔しようと現れる敵、常に息の抜けない展開に目が離せません。
シーズン1のもう一つの魅力としては、数々の個性的なキャラクターの登場と言えるでしょう。
シーズン2以降に重要人物となってくるメンバーの多数が、シーズン1で登場してきます。
シーズン1から最後のシーズン4まで、ひたすら脱獄の話でストーリーが展開していくと思われたプリズンブレイクですが、シーズン2以降を観ていくと全くそうではないという事がわかります。
しかし、全てはこのシーズン1から物語が繋がっていくので、このフォックスリバーからの脱出劇は必見と言えるでしょう。