THE MENTALIST「メンタリスト」シーズン1 ネタばれあり

主人公のパトリック・ジェーン(サイモン・ベイカー)は、CBI(カリフォルニア州捜査局)で、コンサルタントとして働いています。ジェーンは、人の心を読む能力があるスペシャリスト。以前は、霊能者として、テレビなどで活躍していましたが、人の気持ちを巧みに利用したいかさま霊能者でした。そして、テレビのトークショーで、連続殺人犯レッド・ジョンを挑発したため、妻と娘を殺されてしまうという過去を持っています。未だ捕まっていないレッド・ジョンを見つける目的もあって、CBIに協力しています。

捜査チームのリーダーで女性捜査官のリズボン、無口な韓国人男性捜査官のチョウ、ヴァンベルトに恋心を抱いている男性捜査官リグズビー、美人の新人捜査官ヴァンベルトたちと毎回、一話完結で事件を解決していきます。はじめは、ジェーンの能力を怪しんでいた同僚たちでしたが、犯人の心理を読み、巧みに事件を解決に導くジェーンに皆一目置くようになります。レッド・ジョンを追うジェーンたちですが、レッド・ジョンの正体は全く不明で、年齢、性別、なにもかもわかりません。唯一の手がかりは、殺害現場に被害者の血液で、スマイルマークを壁に残していくことです。レッド・ジョンは、ネットワークに侵入したり、ボイスチェンジャーで声を変えて電話してきたりしてジェーンに接触してきます。しかし、なかなかジェーンたちは、レッド・ジョンにたどり着くことができません。

ジェーンは、リズボンの許可を取らずに被害者の家に勝手に入り込んでお茶を飲んでいたり、「君が殺したの?」などと大物に平気で尋ねたり、禁止されている催眠術をかけて証言させたりします。普段の捜査の時は、明るく軽いノリのジェーンですが、レッド・ジョンが絡むと人が変わったように深刻になります。ジェーンは、レッド・ジョンを見つけたら復讐したいという気持ちを強く持っていて、リズボンに、復讐ではなくて逮捕することが重要だといつも言われています。

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ジェーンの犯人の心理を読んで、事件を解決する鮮やかさには、毎回感動させられます。最初は、なんとなくギクシャクしたリズボンとジェーンでしたが、だんだん2人の掛け合いがとても良い感じになってきました。やんちゃな子供を見守るお母さんのようにみえます。チョウも、無口ですがコミカルなところがあり、リグズビーとのやり取りがなかなか面白いです。あるエピソードで、チョウがナンパ師に扮装して潜入捜査するシーンがあるのですが、いつもとは全く違う雰囲気でびっくりしました。CBIでは、職場恋愛が禁止されているという設定なのですが、いまどき禁止しても無理な気がします。それほど、厳格な仕事場のようにみえず、和気あいあいとしているのでちょっと違和感を覚えます。そんななか、お互い魅かれあっているリグズビーとヴァンベルト。少年少女の恋のようで可愛らしいです。

あと、リズボンたちのボスの局長がいるのですが、いつも口うるさく規則を守るよう言っていますが、ここぞという時には黙認するなどとてもいい上司です。なんだか見覚えの俳優だなと思っていたら、「24-TWENTY FOUR」で、情けない大統領を演じていた人でした。そう、確かチャールズローガン(グレゴリー・イッツェン)ですね。TWENTY FOURでは、どうにもやな奴でしたが、こちらではすごくいい人の役でした。

シーズン1のなかでは、「赤レンガの虚栄」というエピソードが一番印象的でした。ちなみに、各エピソードのタイトルには、必ず「赤」という言葉が使われています。大学教授が殺され、容疑をかけられている研究所の研究員の女性が、ジェーンに助けを求めるため電話をかけてくるところから始まります。その女性ソフィーは、ジェーンがかつて世話になった人でした。ジェーンはソフィーの無実を信じて、捜査に参加します。このエピソードで、ジェーンが妻子を殺害されてからの様子がわかります。ちょっと重いストーリーでしたが、心に残りました。アメリカでは、シーズン6まで放送されているようです。今後、ジェーンたちはレッド・ジョンを見つけることができるのか、リグズビーとヴァンベルトの恋の行方は。続きをみるのが楽しみです。

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