ロスト/LOST その魅力  ネタバレあり

アメリカのドラマ「ロスト」が、最後まで神秘的なストーリーで現実に戻れない!

オーストラリアからアメリカに向かう飛行機が無人島に墜落し、それぞれ興味深い過去を持つ生存者が、島を脱出しようと試みながら島で生活を続けていくストーリー。
生存者の中でリーダー的存在のジャックが、殺人の罪で護送されていたケイトに恋をするも、詐欺師で殺人を犯したこともあるソーヤーと恋に落ちる。
一緒に生活をする中で他の生存者も恋をしたり、様々な国籍や個性がぶつかり、討論や乱闘が絶えず、森の中に住んでいる不思議な生物などにおびえながらも生活を続ける。
不思議な生物に怯えながら救助が来るまでの生活を描いたストーリーかと私は思っていたが、のちに不思議な生物は、いるはずがないシロクマだったり、奇妙な黒い煙だったと知って、あっけにとられた私…。

残された残骸を使ってどうにか誰かとの接触を試みるが、聞こえてくるのはフランス語で助けを求める女性の声。
のちにその女性ダニエルと出会い、協力し合うようになった。
彼女は20年も行方が分からない娘を探しながら生活していた。
ある日森の中で家のような設備や食料などがそろっているハッチを見つけ、そこで数年も生活していたデスモンドと出会う。
デスモンドは数年もある番号をコンピューターに入力する生活を続けていた。
その謎の番号を108分おきに入力しなければならず、その番号は生存者のひとりのヒューゴにとって見覚えのある番号だった。
以前ヒューゴはその番号を使ってロトで当選し、大金を手に入れた。
しかしその後ヒューゴの周りで不幸なことが立て続けに起きる。
108分おきに番号を入力するこができなければ、取り返しのつかないことが起きると生存者達は信じ、ハッチを見つけて以降、24時間体制で謎の番号をコンピューターに入力する生活が始まる。のちに失敗してハッチは大爆発したのだが、いったい何のために番号を入力し続けなければならなかったかが、いまだに不明…

生存者数人はいかだを作って脱出を試みるが、失敗に終わる。
しかしここでほかの生存者を見つける。生活の拠点となっていた海岸とは別の海岸でアナルシアをリーダーとしてほかの生存者は生活していた。

彼らは日々ある恐怖と戦いながら生きていた。その恐怖とは、この島に長く生活する人々だ。
この無人島かと思われていた島には昔から生活を続ける人々がいたのだ。
日々原住民に仲間をさらわれていたので、脱出に失敗し遭遇した生存者を信じることができなかったが、生存者達が生活している海岸にアナルシア達も移動することを決意する。
アナルシア達グループのほとんどのメンバーが殺されることになるが、アナルシアと一緒に行動していたエコーという元マフィアが無口でとてもかっこいい。

生存者の一人のクレアという妊婦は出産の時期を控えていた。
しかし生存者としてなりすましていた原住民の男に、彼女は誘拐され、一緒にいたチャーリーは殺されかけた。
チャーリーはひそかにクレアに好意をもっていたが、彼女が救出され出産後も、友達として彼女と赤ちゃんを守ろうと健気に頑張る姿がとても微笑ましい。

原住民(彼らはothersと呼ぶ)とのトラブルが多く起きる中、外部から助けが来た。
othersリーダーのベンは、外部との接触を一切拒否していた。

しかし、生存者の数人は脱出することに成功し、元の生活に戻る。
しかし脱出した彼らは結局残りのメンバーを助けるために、墜落する飛行機に乗って島へ戻る。

そしてなぜ彼らがこの島に来ることになったのかが判する。
島を守るために生活していたothersの後見者としてこの島に来たのであった。
ジャックが後見者をして島に残ることにして、ほかの大半の生存者は、墜落した飛行機に乗って元の生活に戻る。

島から再度脱出する飛行機を見ながらジャックは苦笑いをする。
なぜジャックは最後に微笑んでいたのかが気になり、私にとっては後味の悪いエンディングであった。
ストーリーをさかのぼれば、疑問な点がたくさんある。
妊娠することができない女性が妊娠したり、歩くことができずに車いす生活を送っていたジョンが歩けるようにったり、デスモンドは未来を予知することもできた。
飛行機から投げ出されたジャックの父の遺体がなくなったり、島の大地震と同時にタイムスリップしたりと、ファンタジーなストーリーもあり、謎は謎のままでいいのかなと思ったり…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です